どしゃ降りの雨にも、はげしい波しぶきにも負けないゴム合羽。生地も強く破れにくい。職業漁師が着ているのは信頼の証。船釣りのおとも。そんなゴム製の水産合羽の補修について。
普段、船釣りで使っている水産ゴム合羽をよく見てみると、小さな穴が開いていた。ありゃりゃ。年に10回程度しか使用してないが、3年くらいは使っているもの。
現状は実用性に問題なしだが、気になるので、手元にある接着剤とスペアの生地でリペアを試みる。スペア生地をカットしたものを、接着剤で合羽の裏側から貼りつける方法。しかし、うまいこといかない。くっつけたあとに貼りつけた生地を軽く引っ張るだけでペリペリと剥がれてしまうのだ。ビニール用の接着剤や、万能接着剤で試すもダメ。
で、次に目をつけたのがこれ。
このシームグリップと呼ばれる補修剤。雨具やテントなどの縫い目の防水処理や、ちょっとした穴の補修に使うものだ。
ポイントは、この補修剤は生地を貼り合わせるための接着剤ではなく、この補修剤自体が生地の穴を埋めて補修してくれるものであるということ。
それでは補修作業をはじめてみる。
穴の裏側に養生テープを貼りつける。粘着力の弱いテープならなんでもよいと思うが、養生テープかマスキングテープが無難だろう。このテープの意味は、シームグリップ剤が穴を通って裏側へ侵入するのを防ぐため。
次に表側からシームグリップ剤を塗布する。それなりに粘度があるのでこんもりと盛り上がるように。
あとは、乾くのを待つだけ。8時間で硬化する。念のため24時間放置して、状態を見てみる。
さてどうだろうか、と触れてみるとややペトペトとした触感はあるが完全に硬化しているみたいだ。使ってるうちにこのペトペト触感はなくなるだろうが、気になる人は硬化後にベビーパウダーなどの粉をはたくと良いらしい。
折り曲げてみるとそれなりに柔軟性もあるし、触ってみてもこの補修剤は簡単に取れそうな感じはしない。あとは、今後使ってみて実用強度がどの程度か、という検証をするのみ。
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