年末に東京湾のタチウオ釣りに行ってきた。
冬の天秤タチウオだ。
しゃっくった誘いの手があったのか、釣り座が良かったのか、飽きない程度にアタリが出てくれた。
それに「もたれるようなアタリ」をしっかりと感じて、それを「食わせにつなげる」ことができたのは大きな収穫だった。釣果も満足。
とはいえ、課題は残る。
ハリス切れだ。
この釣りをはじめた頃から気にはなっていたが、横着して真剣に対策をしてこなかった。この釣りにつきものであるハリス切れに対してどう向き合うべきか?
タチウオの歯はカッター並みの切れ味
今回はフロロカーボンの8号ハリスを使ったのだが、それでもタチウオ16本の釣果に対して4本か5本くらいのハリス切れを起こしてしまっている。それだけ魚を逃しているのだし、ハリ付きの魚を海に放っていることにもなる…。
タチウオの重量や引きに対して8号ハリスってのは、オーバースペックだが、タチウオの歯の切れ味に対しては、まだまだ細すぎるくらいである。
自然に漂わせるか?それとも、ハリス切れを防ぐか?
一般的にハリス太さは「魚の食い」にもろに影響する。タチウオの歯によるハリス切れを防ぎたいなら12号以上のハリス、場合によっては16号くらいの太さのハリスの選択も視野に入ってくる。
その一方で、かかりどころが良ければ5号ハリスでも全く問題なく上がってくるのがタチウオだ。
ハリスは細く、そしてハリは小さいほど魚の食いは良い。しかしハリスが細いほど切られやすいし、取り込みに時間がかかる。それにハリが小さいほど飲まれやすく、バレやすい。
刻々と変化する海況や魚の活性。また、いいとこ取りをできない相反する仕掛け条件。それらに合わせて、どんな釣りを選択するか。釣りのうまい人はここの引き出しが多く、また絶妙な選択をできる人のことを言うのだと思う。
東京湾の天秤タチウオ釣りでは、上の条件の中間をとって6号〜10号ハリスの使用を推奨されることが多い。それなりに食わせやすく、それなりに切られにくい。ただ中間というのは正解のようで、どっちつかずの思考停止なのでは?と感じるようにもなってきた。
逆テーパーハリスが良さそう
これは良さんこと林良一氏の案で、5号200cm→12〜16号20cmの逆テーパーハリスを使うというもの。接続は極小サルカンで、ハリは小針を使用する。飲まれても切られない仕掛け、そしてベースは細ハリスなので、違和感少なく漂うということらしい。
林良一氏の案を使うのもいいし、強化パイプを使ったり、ザイロンノットでの根付けを試してみても良さそう。タチウオジギング用のテーパーラインを使う方法もある。いくつか逆テーパー仕掛けを作って、次回はそれらをメインで釣りをしてみようと思う。
ハリの近くのハリスが太くなったり、チモトに別素材を使ったりの不自然さはアタリの数を減らすかもしれない。チモト補強などの余計な装飾は止せという信仰もある。
しかし、できるだけ「掛けたらとれる仕掛け」で釣りにのぞみたい。そのほうが魚にも釣り人の心にも優しいだろう。
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